大会概要

神戸大会

世界パラ陸上競技選手権大会は、国際パラリンピック委員会により創設された世界最高峰のパラ陸上競技大会です。1994年ドイツ・ベルリンで第1回大会が開催され、2011年ニュージーランド・クライストチャーチでの第5回大会から、2年ごとに開催されてきました。
神戸大会は2021年に開かれる予定でしたが、新型コロナウイルスの世界的な流行で2度の延期を余儀なくされました。そしてついに2024年5月に、東アジアで初めて神戸で開催されます。障がい者と健常者が一緒になって、『東京2020パラリンピック』における感動やパラスポーツへの関心の高まりを次代に“つなげ”、スポーツを通した交流の輪を“ひろげ”、障がい者をはじめ誰もが暮らしやすいまちづくりを“すすめる“、大会を目指しています。

神戸大会

会場

会場となる「神戸総合運動公園ユニバー記念競技場」は、1985年のユニバーシアード神戸大会にあわせて建設された日本有数の総合競技場です。1989年のフェスピック神戸大会においても会場として使用されました。

会場

見どころ

パラ陸上競技とは

主にトラック競技とフィールド競技に分かれており、競技種目ごとにアスリートが競い合います。ひとくちに「障がい」といっても、腕や脚などの身体、視覚や知的障がいなど、障がいのある部位や種類はさまざま。また、同じ障がいでも、その程度はそれぞれ異なります。そのためパラ陸上では、同じ種目でも障がいの部位とその程度によって細かく分かれて競技が行われます。「神戸 2024世界パラ陸上競技選手権大会」では171種目を実施予定。最も多くのクラスが実施されるのは、100mで、男女計33人の「100m金メダリスト」が誕生予定です。

パラ陸上競技とは
パラ陸上競技とは

迫力のパフォーマンス

オリンピックにも引けを取らない、迫力のパフォーマンスも必見です。例えば、パラの走幅跳の世界記録はなんと、ドイツのマルクス・レーム選手が出した8m72cm。(2024年1月末時点)一方、健常の男子走幅跳の世界記録は、アメリカのマイク・パウエル選手が1991年の世界陸上東京大会で記録した8m95cmであり、この記録を破る日も遠くないかもしれません。ぜひ間近でその迫力を感じてください。

選手を支える人

用具の進化にも注目!

競技用の車いすは“レーサー”と呼ばれ、3輪で、軽くて丈夫なカーボン繊維強化プラスチックやチタンが素材に使われ、風の抵抗を受けない形状に工夫されています。原付バイク並みの時速30㎞ものスピードが出ます。義足もカーボン繊維強化プラスチック製で、短距離、跳躍などの競技ごとに形状が異なります。また、車いす選手用の投てき台は、身体が浮かないようにベルトでしっかり固定します。競技の特性に合わせて進化した用具そのもの、そしてその用具を使いこなす選手たちの姿にもぜひ注目してください。

用具の進化にも注目!
用具の進化にも注目!

選手を支える人

視覚障がいのある選手のトラック競技のアシスタントは、「ガイドランナー」と呼ばれます。ガイドランナーは、選手とともに、テザー(伴走ロープ)を握り合い、すぐ横で声をかけながら走ります。アシスタントなので、選手を引っ張ることや、選手と同時または先にフィニッシュラインを通過することは、ルール違反となります。5000m以上の種目では、ガイドランナーは2名までの交代が認められます。選手がメダルを獲得した場合には、ガイドランナー(交代なしで予選から決勝まで1名のガイドランナーで競技した場合のみ)にもメダルが贈られます。
フィールド種目では、選手は「エスコート」と「コーラー」という2名のアシスタントと一緒に競技を行います。例えば、走幅跳などの跳躍種目では、エスコートは助走のスタートラインまで選手を誘導し、選手の手を取って助走する方向を教えます。コーラーは、踏切位置で、手拍子や音声により、助走してくる選手を誘導し、踏切位置を教えます。

選手を支える人
選手を支える人

開催概要

  • 大会名称 日本語名称:神戸 2024 世界パラ陸上競技選手権大会
    英語名称:KOBE 2024 PARA ATHLETICS WORLD CHAMPIONSHIPS
  • 開催時期 2024年5月17日(金)~25日(土)
  • 競技会場 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
  • 参加選手数 約100か国・地域、約1,300人(見込み)

世界パラ陸上競技選手権大会の第11回大会で、東アジア(国内)初開催です。

大会基本理念
  • パラリンピックムーブメントの継承とパラスポーツの振興

    TSUNAGERU つなげる

    『東京2020パラリンピック』における感動や興奮を継承し、パラスポーツへの関心を高める。

  • 国際親善の促進

    HIROGERU ひろげる

    「国際スポーツ都市神戸」を世界に発信し、スポーツを通した交流の輪を広げる。

  • インクルーシブな社会の実現

    SUSUMERU すすめる

    本大会をきっかけに、障がい者をはじめ誰もが暮らしやすいまちづくりを進める。

大会詳細資料

世界パラ陸上競技選手権大会とは

世界パラ陸上競技選手権大会は、国際パラリンピック委員会により創設された世界最高峰のパラ陸上競技大会です。1994年ドイツ・ベルリンで第1回大会が開催され、2011年ニュージーランド・クライストチャーチでの第5回大会から、2年ごとに開催されています。

第1回 1994年 ドイツ・ベルリン
第2回 1998年 イギリス・バーミンガム
第3回 2002年 フランス・リール
第4回 2006年 オランダ・アッセン
第5回 2011年 ニュージーランド・クライストチャーチ
第6回 2013年 フランス・リヨン
第7回 2015年 カタール・ドーハ
第8回 2017年 イギリス・ロンドン
第9回 2019年 アラブ首長国連邦・ドバイ
第10回 2023年 フランス・パリ
組織・アンバサダー/サポーター

ABOUT THE
CHAMPIONSHIPS
組織・アンバサダー/サポーター

大会組織委員会

第11回総会
2023年6月30日に開催し、令和4年度の事業報告と収支決算が承認されました。
また、直近における大会の準備状況のほか大会スポンサーの決定(第一弾)について報告しました。クラス分けの基準を分かりやすく観客の方に伝える方法など様々な意見が上がりました。

第10回総会
2023年3月に書面で開催し、組織委員会会則の改正の件などについて承認されました。

第9回総会
2023年1月31日に開催し、令和5年度の事業計画と収支予算が承認されました。
また、大会の準備状況として、各地(首都圏・大阪含む)イベントへのPRブース出展を進めていること等を報告し、他の広報活動についてもアイデアを出し合うなど前向きな議論が行われました。

第8回総会
2022年7月5日に開催し、令和3年度の事業報告と収支決算が承認されました。
また、大会新日程(2024年5月)の決定を報告し、基本理念の実現に向けた5つの柱をもとに、大会開催に向けた今後の取り組みについて、活発な意見交換が行われました。

第7回総会
2022年3月に書面で開催し、令和4年度の事業計画と収支予算が承認されました。

第6回総会
2021年12月1日に対面で開催しました。新型コロナウイルス感染症の世界的流行など大会を取り巻く課題を踏まえ、開催期日の変更と今後の方針について議論を行い、開催時期を2022年8~9月から2024年春ごろに延期することで承認されました。

第5回総会
2021年7月に書面で開催し、令和2年度の事業報告と収支決算が承認されました。

第4回総会
2021年3月に書面で開催し、令和3年度の事業計画と収支予算が承認されました。
また、競技場の改修状況等や大会ロゴマーク・キービジュアルの決定、アテネオリンピック女子マラソン金メダリストの 野口 みずき氏が、大会アンバサダーに就任されたことについて報告しました。

第3回総会
2020年6月25日付けで、大会組織委員会の第3回総会を開催しました。新型コロナウイルス感染症への対応として書面での開催となり、2019年度の事業報告と収支決算が承認されました。

第2回総会
2020年2月17日、第2回総会を開催しました。令和2年度の事業計画について活発な話し合いが行われました。また、2004年アテネ五輪金メダリストの室伏広治さんと、2008年北京パラリンピック銀メダリストであり、東京パラリンピックでの活躍が期待される山本篤選手に、大会をPRするアンバサダーにご就任いただきました。(2020年10月、室伏広治さんはスポーツ庁長官ご就任に伴い、大会PRアンバサダーを辞任されました。)

第2回総会

設立総会
2019年9月11日、神戸2021世界パラ陸上競技選手権大会組織委員会を設立しました。設立総会では、組織委員会設立趣意、組織委員会会則、令和元年度事業計画及び収支予算等が審議され、一般社団法人日本パラ陸上競技連盟会長の増田明美氏が組織委員会会長に就任しました。

設立総会

名称
正式名称:神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会組織委員会
英語名称:The Local Organising Committee of Kobe 2024 Para Athletics World Championships

構成団体
神戸市、兵庫県、日本パラリンピック委員会、一般社団法人日本パラ陸上競技連盟、公益財団法人日本陸上競技連盟、神戸商工会議所をはじめ、スポーツ、福祉、観光等の様々な分野の関係機関・団体により構成。

大会アンバサダー/サポーター

大会組織委員会は、パラ陸上・陸上競技分野で、日本代表として世界大会に出場する等の功績を残した方々をアンバサダー、パラ陸上・陸上競技以外のスポーツ、文化及び学術分野において功績を残した方々をサポーターとして委嘱し、2024年の神戸大会に向け、パラスポーツや世界パラ陸上競技選手権大会の魅力を伝える活動を行っていただいています。

  • 山本 篤 (やまもと あつし) 氏

    大会アンバサダー

    山本 篤
    (やまもと あつし) 氏

  • 野口みずき (のぐち みずき) 氏

    大会アンバサダー

    野口みずき
    (のぐち みずき) 氏

  • 永尾嘉章 (ながお よしふみ) 氏

    大会アンバサダー

    永尾嘉章
    (ながお よしふみ) 氏

  • 小林祐梨子 (こばやし ゆりこ) 氏

    大会アンバサダー

    小林祐梨子
    (こばやし ゆりこ) 氏

  • 山中伸弥 (やまなか しんや) 氏

    大会スペシャルサポーター

    山中伸弥
    (やまなか しんや) 氏

  • 竹下景子(たけした けいこ)氏

    大会サポーター

    竹下景子
    (たけした けいこ)氏
    撮影:篠山紀信

  • 武田真一(たけた しんいち)氏

    大会サポーター

    武田真一
    (たけた しんいち)氏
    撮影:山岸伸

  • 望海風斗(のぞみ ふうと)氏

    大会サポーター

    望海風斗
    (のぞみ ふうと)氏

  • 二宮和也(にのみや かずなり)氏

    大会サポーター

    二宮和也
    (にのみや かずなり)氏
    © officenino Co., Ltd.

大会ロゴ・キービジュアル

ABOUT THE
CHAMPIONSHIPS
大会ロゴ・キービジュアル

大会ロゴ

この大会ロゴには、未来へと躍動するスポーツの発展とパラスポーツに象徴される多様な価値観を、世界に向けて発信する巨大な波が描かれています。
伸びやかで自由なラインにはスポーツの躍動感が、見るものの心を躍らせるカラフルなカラーリングには共存し調和する多様な価値観がそれぞれ表現されています。
港町・神戸のランドマークであるポートタワーや海洋博物館を描き、ここ神戸からスポーツを通じた平和と多様性の波を広げていきたいというポジティブなメッセージを込めデザインされています。

大会キービジュアル

この大会キービジュアルは大会ロゴの巨大な波が拡がり生まれました。「神戸を中心に海で繋がる地球」をモチーフとし、世界中のアスリート、サポーター、観客の皆さんが多様な価値観を認め合いながら繋がり、調和するというメッセージがこめられています。

ロゴ・キービジュアルに関する
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大会ロゴ発表会見
2020年11月27日、東京都内で神戸2022世界パラ陸上競技選手権大会ロゴの発表会見が行われました。