パラ陸上競技とは

陸上競技は、主にトラック競技とフィールド競技に分かれており、大会ではその中の様々な競技種目ごとに競いあいます。パラ陸上競技も基本は同じですが、車いす、義足、視覚障がいなど様々な障がいがある選手が出場するため、同じ種目でも障がいの種類とその程度によって細かく分けられて競技が実施されます。例えば100m競技でもクラス別に競技することになり、2019年に開催された世界大会では男子17種類、女子15種類の100mが実施されました。

パラ陸上競技とは
パラ陸上競技とは

クラス分けについて

スポーツは競技者が同じ条件で競いあえることが基本となります。パラ陸上競技では、できるだけ公平に競うことができるように事前に基準を決めてクラス分けをおこなっています。クラス分けは、必要な知識や資格を取得した「クラシファイヤー」がおこないます。それぞれのクラスは、競技種類(T:トラック競技、F:投てき競技)と数字を組み合わせて、表記されます。

T33 T33

走競技・跳躍競技を意味するTrack(トラック)のT、投てき競技を意味するField(フィールド)のFがあります。

T/Trackは、走競技(100m~マラソン)や、跳躍競技(走り幅跳び、走り高跳び、三段跳び)などがあります。

F/Fieldは、投てき競技(砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、こん棒投げ)などがあります。

選手の抱える障がいの種類や競技形式を示しています。

  • 10番台 視覚に障がいのある立位競技者
  • 20番台 知的に障がいのある立位競技者
  • 30番台 まひや筋強直、運動障がいなどのある脳原性のまひのある立位競技者 及び車椅子や投てき台を使用する競技者
  • 40番台 低身長、脚長差、切断(義足未使用)、筋力低下等の障がいのある立位競技者
  • 50番台 脚長差、切断、関節可動域制限などの障がいのある車椅子や投てき台を使用する競技者
  • 60番台 切断等の理由により競技に義足を装着して出場する競技者

障がいの程度を示しています。障がいの程度に応じて0~9の番号が割り当てられ、番号が小さいほど障がいの程度は重くなっていきます。

パラ陸上競技の魅力

パラ陸上競技も、他の競技と同じように1秒、1cmにこだわるアスリートたちの日々の努力によって記録を伸ばしてきました。アスリートの躍動感を大きく感じる競技もたくさんあります。そしていよいよ2024年神戸に世界パラ陸上競技選手権大会が開催され、世界中からアスリートがこの神戸を訪れます。スポーツでは皆様から送る声援はアスリートの力の源になります。少しでもパラ陸上競技の魅力知り、大会開催期間中は多くのアスリートに声援を送っていただきたいと考えています。

パラ陸上競技の魅力
パラ陸上競技の魅力